こんにちは。神戸市中央区「新神戸駅」より徒歩3分にある医療法人アートセンター歯科 新神戸アート歯科・矯正歯科です。
根管治療は痛いのではないかと不安になっている方がいるのではないでしょうか。また、根管治療をしたのに再び痛みがあるとお悩みの方もいるでしょう。
根管治療後の痛みの原因にはさまざまなものがありますが、放置すると悪化して腫れたり膿が溜まったりする可能性があります。では、根管治療後に痛いときはどうしたらいいのでしょうか。
今回は、根管治療は痛いのか、また治療後に痛みがあるときはどうしたらいいのか解説します。これから根管治療を受ける方や、根管治療後の痛みにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
目 次
根管治療とは?
根管治療とは、歯髄と呼ばれる歯の神経の治療です。虫歯が進行すると、神経や血管の通る歯髄にまで虫歯菌が侵入し、痛みや腫れを引き起こします。放置すると歯を残すことが難しくなり、抜歯が必要になることもあります。
根管治療では、虫歯菌によって腐食した神経を取り除き、歯の根元部分を綺麗に清掃・消毒します。その後、根管内に薬剤を詰め、被せ物を取り付けて治療終了です。
根管治療は、歯科治療のなかでも難易度の高い治療とされています。なぜなら、神経の管はとても複雑な形をしており、歯の内部が見えにくく、完全に虫歯菌を取り除くことは難しいからです。そのため、根管治療には歯科医師の経験が重要とされます。
根管治療は痛いの?
根管治療では、治療中や治療後に痛いと感じることがあります。根管治療中の痛みと治療後の痛み、それぞれについて説明していきます。
治療中の痛み
根管治療中には、次のような痛みが起こることがあります。
炎症・膿による痛み
虫歯菌が歯の根っこに広がり、そこで炎症が起こっていたり膿が出ていたりすると治療中に痛いと感じることがあります。根管治療は1回で完了するものではなく、複数回に分けて治療を行います。神経がまだ残っている状態の期間は、痛みを感じやすいでしょう。
また、神経を取り除いても深部に膿が溜まっている場合、膿を排出するまでは痛みが出ることもあります。膿を綺麗に排出すれば腫れが引き、痛みも緩和されるでしょう。
薬剤の充填による痛み
根管治療では根管内の清掃・消毒を終えたあとに薬剤を詰めます。これは、虫歯菌が再び侵入や繁殖しないようにするためです。隙間があると菌が侵入する可能性があるため、隙間ができないように圧をかけて薬剤の充填を行います。このときに痛いと感じることがあるでしょう。
治療後の痛み
根管治療を行ったあとにも痛いと感じることがあります。
治療の刺激による痛み
根管治療は麻酔をして行うため、処置中に痛いと感じることはほとんどないでしょう。
しかし、麻酔の効果が切れると数時間~数日は痛みを伴うことがあります。これは、根管治療の際に周りの神経などの組織が刺激され、敏感になっているためです。
治療後には鎮痛剤や抗生剤を処方されることが一般的ですので、指示通りに服用すれば痛みをコントロールできるでしょう。
詰め物や被せ物の圧迫による痛み
根管治療で根管内を綺麗に清掃して薬剤を充填したあとは、詰め物や被せ物を装着します。この詰め物や被せ物によって歯の周囲や歯茎が圧迫され、痛いと感じることがあります。圧迫による痛みは、数週間ほどで落ち着くでしょう。
しかし、1ヵ月以上経過しても痛みや違和感が強い場合、詰め物や被せ物が歯に合っていない可能性があります。そのまま放置すると噛み合わせが悪くなることや、周囲の歯茎の腫れを引き起こすことが考えられるため、歯科医院を受診して相談してください。
神経の取り残しによる痛み
ズキズキと強い痛みを感じる場合、神経の取り残しがある可能性があります。根管治療では虫歯菌に浸食された神経を除去しますが、神経は複雑な形状をしているので一部が取り残されることがあるのです。神経が残っていると、激しい痛みが生じることがあるでしょう。
そのまま放置すると悪化して抜歯が必要となる可能性もあるため、痛みが強い場合は早めに歯科医院を受診してください。
根管治療後の痛みはどれくらい続く?
根管治療は多少の痛みを伴う可能性があるものですが、治療後の痛みは通常であれば2~3日で落ち着くことが一般的です。治療による刺激が痛みの原因であれば、処方される鎮痛剤や抗生剤を服用することによって痛みが緩和されていくでしょう。
詰め物や被せ物に圧迫されることで痛みが生じている場合は、1週間ほどで落ちつくと考えられます。
根管治療を終えたあとに、安静にしていてもズキズキやジンジンと強い痛みが長く続くことはほとんどありません。強い痛みが続く場合には、治療の失敗や虫歯の再発などが考えられるため、我慢せずに歯科医院を受診しましょう。
根管治療後に痛いときの対処法
根管治療後に痛みがあると家事や仕事などに集中できず、日常生活に影響が出るかもしれません。根管治療後に痛いときには、次のような方法で対処しましょう。
鎮痛剤を服用する
根管治療後に痛みがあるときは鎮痛剤を服用しましょう。根管治療後は歯科医院から鎮痛剤や炎症を抑えるための抗生剤が処方されることが多いです。歯科医院で処方された鎮痛剤や抗生剤を指示通りに服用すれば、痛みが緩和されるでしょう。
歯科医院で薬を処方されなかった場合や、歯科医院を受診するまでに日数がある場合には、市販の鎮痛剤を飲んで一時的に痛みを緩和するという方法もあります。痛みがあるときは我慢せず、早めに服用するとよいでしょう。
なお、薬を服用する際は、用法・容量を守るようにしてください。
痛む部分を刺激しない
根管治療後に痛みがあると、患部を指や舌で触ろうとする方もいるかもしれません。指や舌で患部に触れると細菌が入り込み、炎症が悪化する可能性があります。そのため、痛む部分は触れないようにしましょう。
歯磨きをする際にも痛みのある部分を強く擦ると悪化する可能性があります。優しくブラシで汚れを落とすようにしてください。
入浴や飲酒、激しい運動を避ける
血流が促進されると炎症が悪化し、痛みが増します。根管治療後に痛いときには、血流を促す行動は避けましょう。入浴や飲酒、激しい運動は血流が促されるため、痛みが増す恐れがあります。
患部を冷やす
根管治療後に痛みがあるときは、患部を冷やすとよいでしょう。患部を冷やすことで痛みが和らぐことがあります。
ただし、患部に直接保冷剤などを当てて冷やすのではなく、タオルで巻いて当てるようにしてください。また、冷やす時間は短時間にしましょう。冷やし過ぎると痛みを悪化させる可能性があるため注意が必要です。
歯科医院を受診する
ご紹介した対処法で一時的に痛みが和らいでも、時間が経過すると再度痛むこともあるでしょう。また、痛みが強くて眠れないようなケースもあるかもしれません。こうした場合には我慢せず、すぐに歯科医院を受診して相談してください。
根管治療が失敗している場合や虫歯が再発している場合には、根管治療を再度行う必要があります。
まとめ
根管治療は歯髄と呼ばれる歯の神経の治療です。虫歯が神経にまで達している場合には根管治療が必要になります。根管治療では歯の神経を除去し、洗浄・消毒したあとに薬剤を詰め、被せ物をします。
根管治療は麻酔をして行われますが、麻酔が切れると痛いと感じることがあるのです。根管治療後の痛みは2〜3日程度で治まるケースが多いです。日常生活に支障をきたすほどの痛みがあるときは鎮痛剤を服用して様子をみましょう。
痛みが長期間続くときには何らかの問題が起こっている可能性があるため、速やかに歯科医院を受診しましょう。
根管治療を検討されている方は、神戸市中央区「新神戸駅」より徒歩3分にある医療法人アートセンター歯科 新神戸アート歯科・矯正歯科にお気軽にご相談ください。
当院では、歯を残す治療、歯並びを治す治療、綺麗な口元にする治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちら、WEB予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。