こんにちは。神戸市中央区「新神戸駅」より徒歩3分にある医療法人アートセンター歯科 新神戸アート歯科・矯正歯科です。
虫歯治療後に詰め物が取れて、困った経験がある方もいるのではないでしょうか。「虫歯治療後に詰め物が取れるのはなぜ?」「詰め物が取れたらどうしたらいいの?」などの疑問をお持ちの方もいるでしょう。
虫歯治療では、虫歯が小さい場合は詰め物をして削った部分を補います。
しかし、詰め物は虫歯の再発や劣化などによって取れることがあります。詰め物が取れたときは、原因に応じて適切に対処しなければなりません。
今回は、虫歯治療後に詰め物が取れる原因や取れたときの注意点、治療法について解説します。詰め物で治療した経験のある方は、ぜひ参考にしてください。
目 次
虫歯治療後に詰め物が取れるのはどうして?
詰め物は永久に使えるわけではなく、治療から時間が経過すると取れる可能性が高まります。虫歯治療後に詰め物が取れる主な原因は、以下のとおりです。
・虫歯の再発
・詰め物や接着用セメントの劣化
・歯ぎしりや食いしばりの癖
・噛み合わせの変化
それぞれ解説します。
虫歯の再発
詰め物で治療した歯に虫歯が再発すると、詰め物が取れることがあります。詰め物の下で虫歯が発生して歯が溶かされると、詰め物が合わなくなるためです。
とくに、金属の詰め物は経年劣化によりすき間ができやすいため注意が必要です。すき間にプラークが溜まり、細菌が侵入して虫歯が再発します。
詰め物や接着用セメントの劣化
詰め物や接着用セメントの劣化も、詰め物が取れる原因の一つです。どんなに丁寧に口腔ケアをしても、詰め物やセメントは長期間使用するうちに劣化します。
詰め物やセメントが劣化すると、デンタルフロスを通したときや、粘着性のあるガムなどの食べ物を噛んだときに取れる可能性があるため注意が必要です。
とくに銀歯は経年劣化しやすく、寿命は5~7年といわれています。銀歯は保険適用で治療ができますが、定期的に再治療が必要になります。
歯ぎしりや食いしばりの癖
歯ぎしりや食いしばりの癖があると、歯に過度の負担がかかり、詰め物が取れやすくなります。詰め物をした歯に負担がかかると、詰め物が割れたり変形したりして取れることがあるのです。
歯ぎしりや食いしばりは、就寝中に無意識に行われることも多いです。歯の負担を軽減するナイトガードを作製できるため、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は歯科医師に相談してみましょう。
噛み合わせの変化
噛み合わせの変化により詰め物をした歯に過度な力が加わり、詰め物が取れることがあります。
噛み合わせは常に同じではなく、さまざまな要因で変化します。そのため、治療後は問題がなくても、時間の経過とともに一部の歯に過剰な負荷がかかることがあるのです。
虫歯治療後に詰め物が取れたときの注意点
虫歯治療後に詰め物が取れたときは、以下の点に注意が必要です。
・取れた詰め物は保管しておく
・自分で装着しない
・詰め物が取れた歯で噛まない
・できるだけ早く歯科医院を受診する
それぞれ解説します。
取れた詰め物は保管しておく
取れた詰め物は捨てずに保管しておきましょう。詰め物に問題がなく、取れた原因が虫歯でなければ、そのまま使用できる可能性があります。
誤って捨てたり紛失したりしないよう、ジッパーのついた袋やタッパーなどの容器に入れて歯科医院に持っていきましょう。
自分で装着しない
取れた詰め物を自分で装着するのは避けてください。自分で装着しても、食事や歯磨きのときに取れて誤って飲み込む危険性があります。
また、市販の接着剤などを使用して無理に装着すると、歯が傷ついたり詰め物が変形して再利用できなくなったりする可能性があるでしょう。歯科用でない接着剤には人体に有害な成分が含まれていることもあり、口に入れると身体に悪影響を及ぼすリスクも考えられます。
詰め物を装着する前に虫歯治療が必要なケースもあるため、自分で装着せずに必ず歯科医院で治療を受けましょう。
詰め物が取れた歯で噛まない
詰め物が取れた歯は脆くなっているため、できるだけその部分で噛まないようにしてください。硬い食べ物を噛んだときに、歯が割れたり欠けたりする可能性があります。
また、詰め物が取れた箇所に食べかすが詰まると、刺激で痛みがでることもあります。詰め物が取れた歯は使わず、できるだけ反対側で噛みましょう。
できるだけ早く歯科医院を受診する
詰め物が取れたときは、放置せずできるだけ早く歯科医院を受診してください。
詰め物が取れた歯は、やわらかい象牙質が露出した状態になっています。虫歯になりやすく進行もしやすいでしょう。詰め物が取れた原因が虫歯ではなかった場合でも、そのまま放置すると虫歯になる可能性が高いです。
また、詰め物が取れた歯は脆くなっているため、噛んだときに割れたり欠けたりするリスクもあります。歯の状態によっては抜歯が必要になることもあるため、長期間放置するのは危険です。
痛みなどの症状がなくても、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。
虫歯治療後に詰め物が取れたときの治療法
詰め物が取れたときの治療法は原因によって異なります。ここでは、原因別に治療法を解説します。
虫歯が再発した場合
虫歯の再発が原因で詰め物が取れた場合は、虫歯治療が必要です。
虫歯になっている部分を削り、新しく詰め物を装着します。歯を大きく削った場合は、詰め物ではなく被せ物で治療を行うこともあるでしょう。虫歯が進行して重症化している場合は、根管治療や抜歯が必要です。
虫歯は放置するとどんどん進行するため、早期治療が重要です。詰め物が取れたときは、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。
詰め物が劣化している場合
詰め物が劣化している場合は、虫歯ができていなければ型取りをして詰め物を作り直します。銀歯の詰め物は保険適用で治療を受けられますが、経年劣化しやすく虫歯の再発リスクが高いです。また、見た目が悪く、金属アレルギーの心配もあります。
詰め物を作り直す場合は、ほかの治療法についても歯科医師と相談するとよいでしょう。銀歯の見た目が気になる方や、虫歯の再発リスクを抑えたい方は、セラミック治療を選択することもできます。
セラミック治療では、見た目が美しく経年劣化に強い素材を使用できます。虫歯の再発リスクも低いため、再治療のリスクも低減できるでしょう。
接着用セメントが劣化している場合
接着用セメントの劣化が原因で詰め物が取れた場合は、そのまま装着できる可能性があります。歯と詰め物に問題がなければ、歯科用セメントを使用して再装着します。
再装着できるかどうかは歯科医師が判断するため、取れた詰め物は保管して歯科医院に持っていきましょう。
噛み合わせが変化している場合
噛み合わせの変化が原因で詰め物がとれた場合は、詰め物の作り直しが必要です。取れた詰め物を再装着しても、噛み合わせと合っていないため再び取れる可能性が高いためです。
新たに型取りを行い、詰め物を作り直します。
まとめ
虫歯治療後の詰め物は、虫歯の再発や詰め物の劣化、歯ぎしり・食いしばりの癖、噛み合わせの変化などが原因で取れることがあります。
詰め物が取れた歯は脆い状態になっているため、噛んだときに割れたり欠けたりする可能性があります。また、虫歯ができやすく、進行しやすい状態になっているため注意が必要です。
詰め物に問題がなく虫歯にもなっていない場合は、取れた詰め物を再び使用できる可能性があります。
ただし、詰め物が取れたときの治療方法は、取れた原因や歯の状態によって異なります。自分で再装着することは避け、取れた詰め物は捨てずに保管して歯科医院に持っていきましょう。
詰め物が取れた状態で放置すると、虫歯が進行したり歯が割れたり欠けたりするリスクがあるため、できるだけ早く歯科医院を受診してください。
詰め物が取れてお困りの方は、神戸市中央区「新神戸駅」より徒歩3分にある医療法人アートセンター歯科 新神戸アート歯科・矯正歯科にお気軽にご相談ください。