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2024.07.04

虫歯を自力で治すことはできる?自然治癒を促す方法も解説!

こんにちは。神戸市中央区「新神戸駅」より徒歩3分にある医療法人アートセンター歯科 新神戸アート歯科・矯正歯科です。

虫歯のせいで歯が痛む人

歯の溝が黒いなど、虫歯らしきものを見つけても症状がなければ「歯科医院に通いたくない」と思う方もいるでしょう。虫歯の進行度によって治療法は異なりますが、自力で治すことができる場合もあります。

この記事では、虫歯を自力で治すことができるのか解説します。虫歯の進行度や自然治癒を促す方法についても言及していますので、ぜひ参考にしてください。

虫歯の進行度

虫歯の進行度

虫歯の進行度は5段階に分けられ、それぞれ症状も治療法も異なります。ここでは、虫歯の進行度について詳しく解説します。

CO

虫歯の初期段階を、COといいます。歯の表面からカルシウムなどが溶け始め、透明感を失い白濁した色になったり、黄色や茶色に変色したりした状態です。

歯がしみたり痛んだりすることはなく、見た目の変化もあまりないケースが多いため、気付かないことも少なくないでしょう。COの段階で自分で気づける方は少なく、歯科定期検診で発見されるのが一般的です。

C1

C1とは、虫歯菌によって歯の表面にあるエナメル質が溶かされた状態を指します。エナメル質が溶けて歯が黒く変色し、穴が空き始めます。エナメル質の部分に限られているため、痛みなどはありません。

しかし、痛みがないからと放っておくと、さらに虫歯が進行して歯が溶けます。痛みがなくても、変色したり穴が空いたりしている場合には、早めに歯科医院を受診したほうがよいでしょう。

C1の状態であれば、虫歯部分を削りレジンで詰めるだけで治療が完了します。1回の処置で終わることが多いでしょう。

C2

C2とは、虫歯が歯の表面のエナメル質を超えて、象牙質まで進行した状態のことです。C2まで虫歯がすすむと、象牙質の内側には神経があるため歯がしみたり痛んだりすることがあります。

また、C2になるとC1よりも歯に空いた穴が大きくなるので、食べ物が詰まりやすくなることもあるでしょう。エナメル質に比べて象牙質はやわらかいため、C2以降は虫歯の進行が早いのも特徴です。

C2の段階になると治療の際に痛みが生じることがあるため、麻酔を使用する場合もあります。C1と同じくレジンなどで修復するのが一般的です。C1よりも虫歯が進んでいるので歯を削る量が増え、治療が1回で終わらないケースもあるでしょう。

C3

C3とは、神経にまですすんだ虫歯のことです。虫歯が神経まですすむと、何もしなくても強い痛みを感じたり、熱いものがしみたりするようになります。

C3まで虫歯が悪化すると、神経を取って歯根の中をきれいにする根管治療が必要な可能性があります。歯根の形は複雑なため治療は1回では終わらず、1~2ヵ月程度かかることが多いです。症状によっては、さらに治療が長期化することも珍しくありません。

C4

C4は、見える部分の歯がほとんど失われ、歯肉の中にある歯の根元だけが残った状態です。さらに進行すると、歯の神経が死んで痛みも感じなくなるでしょう。

神経が死ぬことで一時的に痛みがなくなりますが、虫歯が治ったわけではありません。歯の根元まで虫歯がすすむことで膿が溜まり、激しい痛みが出たり歯茎が大きく腫れたりすることがあります。

C4まで虫歯がすすむと、状態によっては根管治療をしても症状が改善できず、抜歯せざるを得なくなるため注意が必要です。

虫歯を自力で治すことはできる?

虫歯を自力で治せるか考えている人

結論から申し上げますと、虫歯を自力で治すことは可能ですが、5段階の虫歯うちCOの虫歯に限られます。COは虫歯ではあるものの、歯に穴が空いていない状態のため虫歯になりかけの状態といえます。そのため、再石灰化を促すことで、歯の表面を自力で治すことができる場合があるのです。

食事によって口内に酸が生成され、歯の表面のエナメル質からカルシウムやリン酸が溶け出す脱灰が起こります。酸性に傾いた口内が唾液によって中和されると、再石灰化により溶け出した歯の表面も修復されます。

口内が酸性に傾いても、再石灰化を促してお口の中のバランスを整えれば虫歯を自力で治せる可能性があるのです。酸性に傾き続ければ虫歯が悪化し、虫歯治療が必要になることもあるでしょう。

ただし、初期の虫歯であっても、歯に穴が空いている場合は自然に治すことはできません。また、経過観察でもよい虫歯か、治療が必要な虫歯かは歯科医師が判断します。

「虫歯かな?」と思ったら、自己判断せずにまずは歯科医院を受診しましょう。

虫歯の自然治癒を促す方法

フッ素入りの歯磨き粉を使用して口腔ケアをしている人

虫歯の自然治癒を促すには、お口の中を清潔に保ち、歯を再石灰化させることが大切です。以下、虫歯の自然治癒を促す方法について解説します。

フッ素入りの歯磨き粉を使用する

フッ素には、虫歯への抵抗力を高めたり再石灰化を促したりする効果があります。毎日の歯磨き粉をフッ素入りのものにすれば、初期虫歯を自力で治せる可能性があるでしょう。

フッ素入りの歯磨き粉には、歯科医院専売のものと市販のものがあります。フッ素入りの歯磨き粉を選ぶ際、大人の場合はフッ素が1,450ppm配合のものを選ぶと良いでしょう。

キシリトールガムを食べる

キシリトールは、虫歯予防に効果があるといわれています。虫歯菌は糖質をエサに繁殖し、酸を生成します。虫歯は、生成された酸によって歯が溶かされることで生じるのです。

キシリトールは甘味料ではあるものの、糖類ではなく糖アルコールの一つです。虫歯菌は糖アルコールであるキシリトールを吸収しないため、虫歯の原因となる酸を生成しません。

また、ガムを噛むことによって唾液の分泌量が増え、汚れがつきにくくなったり再石灰化を促したりする効果も期待できます。虫歯を自力で治したい場合は、食後にガムを噛むのも方法の一つでしょう。

口内の乾燥を防ぐ

口内が乾燥すると虫歯菌の働きが活発になり、虫歯のリスクが高くなります。そのため、虫歯を予防し悪化させないためには、口内の乾燥を防ぐことが大切です。

水分をこまめに摂取したり、口呼吸の方は鼻呼吸を意識したりすることで、口内の乾燥を防げるでしょう。また、唾液には汚れを洗い流す効果や再石灰を促す役割があるため、ガムを噛んで唾液の分泌量を増やすのも効果的です。

定期的にクリーニングを受ける

再石灰化を促すには、お口の中を清潔に保つことが大切です。毎日のセルフケアに加え、定期的に歯科医院でクリーニングを受けましょう。クリーニングを受けることで、セルフケアでは取り切れない汚れを取り除けます。

お口の中の汚れを取り除くことで虫歯菌を減らせるため、虫歯を抑制する効果があるのがメリットです。

また、定期検診ではフッ素塗布も行ってもらえます。歯科医院で使用されるフッ素は市販のものよりも高濃度のため、虫歯予防に効果的です。フッ素塗布を定期的に行うことで再石灰化を促せるので、C0であれば治すことができるかもしれません。

他にも、定期検診ではお口全体のチェックもしてもらえます。虫歯は大きくなればなるほど歯を削る範囲が広くなりますが、初期段階のうちに虫歯を見つけることができれば、最小限の治療で歯を残せるでしょう。

そのため、症状がなくても定期的に歯科検診を受け、虫歯のチェックを受けることが大切です。

まとめ

虫歯がなくなり健康な口元になった人

虫歯は、C0の段階であれば、自力で治すことが可能です。フッ素入りの歯磨き粉やキシリトールガムによって、歯科医院に行かなくても虫歯を治すことができるでしょう。

しかし、歯に穴が空いたり痛みが生じたりしている虫歯は、歯科医院での治療が必要です。また、痛みなどの症状がないからと虫歯を放置していると、気付かない間に進行して大がかりな治療が必要になる可能性もあります。

初期段階のうちに虫歯を見つけられれば最小限の治療で終わらせられるため、何も症状が出ていなくても定期的に歯科検診を受けましょう。

虫歯治療を検討されている方は、神戸市中央区「新神戸駅」より徒歩3分にある医療法人アートセンター歯科 新神戸アート歯科・矯正歯科にお気軽にご相談ください。

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