歯科ドックとは?
歯科ドックは人間ドックのような精密検査をお口で行うことです。
なぜ歯科ドックが必要か?と言うと、「起こっている病気の原因を明確にする」ことが出来るからです。
最近では歯科ドックの存在を知られてきましたが、歯科ドックは画一的な検査ではなく医院によってベースは一緒でも詳細が違う場合がありますので、ここでは当院が行う歯科ドックについて解説します。
当院の歯科ドックの方針
当院ではまずお口の精密検査を行った上で治療を進めていきます。
虫歯や歯周病の多くは様々な原因から起こるため、レントゲン撮影だけでは限界があります。
患者様のお口の健康を良好な状態に保つためには歯のみならず、唾液や筋肉、粘膜の状態を調べておくことがとても大切です。
当院で行う歯科ドックの内容
1 パノラマレントゲン
お口全体のレントゲン写真になります。
お口全体の状態を大まかに把握するために使用します。
2 デンタルレントゲン
(部分的なレントゲン)
デンタルレントゲンと言って、局所を撮影する専用のレントゲンで撮影します。
細かい部分もよく見えるため、虫歯の早期発見に役立ちます。
3 CT撮影
骨の状態や歯の根管の状態や本数を詳しく調べることができます。
根管治療や抜髄治療をするとき、インプラントをするときには必須です。また矯正治療でもCT撮影をします。
4 口腔内写真
12枚の写真を撮影し、拡大して並べます。
肉眼では確認しにくい部分もよく見えますので、診断をするときに役立ちます。
5 唾液検査
唾液の量、唾液緩衝能(酸性に傾いた唾液を中和する力)を調べます。
また、どれくらい虫歯になりやすいのか、そのリスクを知ることができます。
6 細菌検査
虫歯菌・歯周病菌・カンジダ菌の検査をします。それぞれの病気のかかりやすさ、粘膜の病気のなりやすさなどのリスクを把握することができます。
これらの悪玉菌は、全身のあらゆる病気に関係しており、細菌の量によっては積極的に除菌治療をしていきます。
7 ダイアグノデント
(虫歯検査)
ダイアグノデントペンと呼ばれる器具を使用して、虫歯を調べます。
レーザーを照射することで、虫歯の深さや程度を知ることができます。
8 口腔内電流測定
お口の中の金属に流れている電流を調べます。そうすると、金属がどれだけお口の中に溶け出しているかがわかります。
金属アレルギーや自立神経失調症、金属腐食による虫歯の再発リスクを把握することができます。
9 歯周病菌の顕微鏡検査
(MS検査)
お口の歯垢を一部取った後、顕微鏡で歯周病菌を調べます。
歯周病や口臭の原因となる菌ですので、細菌量が多い場合は積極的に除菌治療をしていきます。
10 歯周組織検査
歯周ポケットの深さ、出血の有無、歯の動揺など、歯周組織の状態を調べます。
歯ぐきの炎症の具合、歯ぐきの健康度が分かります。
11 咬合、歯列検査
口腔内スキャンで写真撮影してかみ合わせや、歯並びの状態を調べます。 良くないかみ合わせや歯並びは、虫歯や歯周病、顎関節症の原因になります。
矯正治療を検討されている場合は、シュミレーションもできます。
12 オリゴスキャン
(有害金属の測定・解析)
オリゴスキャンはミネラル・有害金属測定解析システムです。多項目のミネラルや有害金属を測定し、あなたの身体に起こる課題をレポートに致します。
有害金属によるミネラルや酵素の働きを阻害し、酸化ストレスなどの様々な障害を回避するために、オリゴスキャンはとても役に立つ検査です。
13 AGEs検査(こげつき検査)
AGEsは最終糖化生成物と呼ばれるものですが、糖分の過剰摂取により余分な糖分がタンパク質やアミノ酸と異常な反応によって結合することで発生します。 この最終糖化生成物が体内に蓄積することを【こげつき】と言います。
このこげつき検査をすることで、焦げ付きの度合いや健康に与える影響がわかり、廊下や骨粗鬆症、動脈硬化などのリスクを回避するために役立つ検査です。
14 食生活アンケート
飲食生活はお口の健康や全身の健康にとても大きく影響します。
1週間分の記録をつけていただき、その内容を分析してお話ししていきます。
15 口腔がん検査
口腔がんの検査器を使って舌や歯ぐきなどの粘膜にがんがないか調べます。
アメリカではこの検査をすることで、口腔がんでの死亡が激減しました。
検査時間と費用
検査時間 | 約2時間程度 |
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費用 | 19,800円(税込) |
※検査、共診断、治療計画相談、治療後検査
追加検査、オプション検査
歯周病菌DNA検査
歯周病治療をする場合、歯周病菌の種類や量を正確に調べる検査をします。
術前と術後に検査して比較します。
血液検査
血液検査の結果から、体内のミネラルや栄養状態を読み取ります。
食生活の改善や、サプリメントを使用する際の参考にします。
金属アレルギー血液検査
(DLST検査)
パッチテストが一般的によく行われていますが、この検査の方がより正確です。
1回の検査で最大3種類の金属のアレルギーを調べることができます。